仏教伝来 538年,(日本書紀によると552年。 元興寺縁起などでは538年)
百済の聖明王の使いで訪れた使者が欽明天皇に金銅の釈迦如来像や経典,仏具などを献上したことが仏教伝来の始まりです。その後,推古天皇の時代に「仏教興隆(こうりゅう)の詔(みことのり)」が出され,各地で寺院建設も始まりました。命ある者がこの世で受ける恩の中でも最も大切な親の恩に対して,感謝をし冥福を祈るために仏像を身近に置きたいと考えました。ここに仏教信仰が始動します。
難波津(大阪府)に着いた聖明王の使者は,大和川を船で上り,初瀬川河畔の海柘榴市(つばいち:海石榴市-奈良県桜井市金屋)に上陸しました。7世紀頃,この辺りに大きな市が開かれていました。また,藤原京時代には,さらに大きく発展し,大阪湾から入ってきた船の港でもありました。
日本書紀に、大意「欽明天皇13年(552)冬10月に百済の聖明王(せいめいおう)から使いがきて、お釈迦様の金銅製仏像・一光三尊の阿弥陀仏・百済大仏・幡蓋(はたきぬがさ)幾つか、經論何巻かを献上した」
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