初発症例 2019年11月17日
2020年1月31日に世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態 (PHEIC)」を宣言し[3]、2月28日にはこの疾患が世界規模で流行する危険性について最高レベルの「非常に高い」と評価し[4]、3月11日、テドロス・アダノムWHO事務局長はパンデミック相当との認識を表明した[5][6]。2019年11月22日に中華人民共和国湖北省武漢市で「原因不明のウイルス性肺炎」
2019年11月 [編集]
2019年12月 [編集]
- 12月8日 - 中国の湖北省武漢市の保健機関により原因不明の肺炎患者が初めて報告された。
- 12月30日 - 原因不明の肺炎について記載された公文書を勤務先の病院で発見した李文亮がWeChatに画像として投稿した[38]。2020年1月7日、原因が新種のコロナウイルスと特定された[39]。
- 12月31日 - 世界保健機関(WHO)への最初の報告が行われた。
2020年1月[編集]
- 1月1日 - 華南海鮮卸売市場を閉鎖。
- 1月7日 - 原因が新種のコロナウイルスであることを確認。
- 1月9日 - 最初の死者が出た[40]。
- 1月13日 - 中国国外として初となる、タイでの感染者を確認[41]。
- 1月16日 - 日本での感染者を確認。
- 1月19日 - 韓国での感染者を確認。
- 1月20日 - 広東省でのヒト - ヒト感染が確認されたことが発表。クルーズ客船「ダイヤモンドプリンセス号」が横浜港を出港。
- 1月21日 - 台湾、アメリカ合衆国での感染者を確認。
- 1月22日 - マカオでの感染者を確認。
- 1月23日 - 武漢市が人の出入りの制限を始める。香港、シンガポール、ベトナムでの感染者を確認。
- 1月24日 - ネパールでの感染者を確認。
- 1月25日 - 日本で武漢市在住の30代女性旅行者の感染を確認。マレーシア、フランス、オーストラリアでの感染者を確認。クルーズ客船「ダイヤモンドプリンセス号」から香港人男性が下船。
- 1月26日 - 広東省政府は公共の場でのマスク着用を義務付け、違反者に対する罰則を導入。北京市政府が市境を超えるすべてのバスの運行を停止すると報じた。
- 1月27日 - カンボジア、スリランカ、ドイツ、カナダでの感染者を確認。
- 1月29日 - アラブ首長国連邦、フィンランドでの感染者を確認。中国全土で感染者が確認。
- 1月30日 - フィリピン、インド、イタリアでの感染者を確認。
- 1月31日 - ロシア、スウェーデン、イギリス、スペインでの感染者を確認。WHOが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態を宣言。
世界的に防疫体制が敷かれ、武漢市に対して各国民を帰還させるチャーター便が送られると共に中国以外の国では中国を経由しているクルーズ客船から下船できない乗客も現れた(以降参照)。SARS-CoVが流行した2003年時点よりもグローバル化が進み、SARS-CoV-2感染者に無症状の場合も多いという特徴もあって、防疫が難しく、SARS-CoV-2は急速に世界中に広まって行った。また、ネットとマスメディア双方が「コロナ」の話題で埋め尽くされ、不正確な情報が大量に飛び交う「インフォデミック」状態に陥った[42]。困窮状態にある消費者心理に付け込んだ、生活必需品の高額転売なども起きた[43]。
2020年2月[編集]
- 2月1日 - クルーズ客船の「ダイヤモンドプリンセス号」から香港で1月25日に下船した香港人男性の感染を確認。
- 2月2日 - 上海市当局などが国内の工場から買い上げたことで世界的にマスクが品薄に。高額転売で荒稼ぎを行う者も現れた。フィリピンで中国国外初の死亡者が確認された[44]。
- 2月3日 - 火神山医院が完成。
- 2月4日 - ベルギーでの感染者を確認。
- 2月5日 - 雷神山医院が完成。日本では集団感染を起こしたクルーズ客船「ダイヤモンドプリンセス号」が、日本政府の指示により大黒埠頭沖で14日間の隔離措置を開始した。
- 2月7日 -SNSで最初に新型肺炎についての報告を行った医師の李文亮が死亡[45]。
- 2月8日 - 武漢で60代の日本人男性1名が新型肺炎により死亡[46]。新型肺炎による日本人初の死亡を確認[46]。
- 2月11日 - WHOが新型コロナウイルスの感染による疾患を「COVID-19」と命名[47]、ICTVがこのウイルスを「SARS-CoV-2」と分類、命名した[48]。湖北省が、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスによる死者が103人、感染者が2097人増えたと発表[49]。同日時点で中国本土の死者は計1011人となり、感染者は4万2千人を超えた[49]。
- 2月13日 - 日本で初の死亡者が確認された[50]。新型コロナウイルス感染の疑いがある乗客がいるとしてフィリピン、日本、台湾、アメリカ領グアムに入国拒否されたクルーズ客船「ウエステルダム号」がカンボジアに入港[51]。渡航歴のない千葉県の20代男性が感染[52]。
- 2月14日 - エジプトでの感染者を確認[53]。
- 2月15日 - フランスで初の死亡者を確認。中国以外で3カ国目の新型コロナウイルスによる死者の確認。
- 2月16日 - 台湾で初の死亡者を確認[54]。中国以外で4カ国目の新型コロナウイルスによる死者の確認。
- 2月19日 - イランでの感染者と死亡者を確認[55]。
- 2月21日 - 日本での感染者が100人を超えた[56]。レバノン、イスラエルでの感染者を確認。
- 2月24日 - アフガニスタン、イラク、クウェート、バーレーン、オマーンでの感染者を確認。
- 2月25日 - オーストリア[57]、スイス[58]、クロアチア[57]、アルジェリア、ブラジル[58]での感染者を確認。
- 2月26日 - 日本で2人目の死亡者を確認。韓国での感染者が1000人を超えた[59]。パキスタン、ジョージア、ルーマニア、ノルウェー、北マケドニア、ギリシャ[58]での感染者を確認。
- 2月27日 - デンマーク、エストニア、ベラルーシ、オランダ、サンマリノ、ナイジェリア、メキシコでの感染者を確認。
- 2月28日 - アゼルバイジャン、アイスランド、リトアニア、モナコ、ニュージーランドでの感染者を確認。
- 2月29日 - イタリアでの感染者が1000人を超えた[60]。カタール、アイルランド、ルクセンブルク、エクアドルでの感染者を確認。
2020年3月[編集]
- 3月1日 - アルメニア、チェコ、ドミニカ共和国での感染者を確認。
- 3月2日 - インドネシア、サウジアラビア、ヨルダン、ラトビア、アンドラ、ポルトガル、チュニジア、モロッコ、セネガルでの感染者を確認。
- 3月3日 - ウクライナ、リヒテンシュタイン、アルゼンチン、チリでの感染者を確認。
- 3月4日 - ポーランド、ハンガリー、スロベニアでの感染者を確認。
- 3月5日 - パレスチナ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、南アフリカ共和国での感染者を確認。
- 3月6日 - ブータン、スロバキア、セルビア、バチカン、カメルーン、トーゴ、コスタリカ、コロンビア、ペルーでの感染者を確認。世界全体の感染者数が10万人を超えた[61]。
- 3月7日 - モルディブ、モルドバ、マルタ、パラグアイでの感染者を確認。
- 3月8日 - バングラデシュ、ブルガリア、アルバニアでの感染者を確認。全世界での感染が確認された国・地域が100に到達した[62]。
- 3月9日 - ブルネイ、キプロス、ブルキナファソ、パナマでの感染者を確認。
- 3月10日 - モンゴル、トルコ、北キプロス、コンゴ民主共和国、ジャマイカ、ボリビアでの感染者を確認。
- 3月11日 - 世界各地での流行についてWHOがパンデミック相当との見解を示した[5][6]。コートジボワール、ホンジュラス、キューバ、セントビンセント・グレナディーン、ガイアナでの感染者を確認。
- 3月12日 - アメリカがイギリス以外のヨーロッパからの入国を30日間停止すると発表。スーダン、ケニア、ガボン、ガーナ、トリニダード・トバゴでの感染者を確認。
- 3月13日 - カザフスタン、コソボ、エチオピア、モーリタニア、ギニア、グアテマラ、アンティグア・バーブーダ、セントルシア、ベネズエラ、スリナム、ウルグアイでの感染者を確認。
- 3月14日 - ルワンダ、セーシェル、中央アフリカ共和国、赤道ギニア、コンゴ共和国、ナミビア、エスワティニでの感染者を確認。
- 3月15日 - ウズベキスタン、バハマでの感染者を確認。
- 3月16日 - ソマリア、タンザニア、ベナン、リベリアでの感染者を確認。中国共産党は支援の医療従事者を湖北省から徐々に撤退させる方針。武漢に在った16か所の臨時病院を10日までに休業した[63]。
- 3月17日 - モンテネグロ、ジブチ、ガンビア、バルバドスでの感染者を確認。
- 3月18日 - キルギス、ザンビア、エルサルバドル、ニカラグアでの感染者を確認。
- 3月19日 - イタリアの死亡者数が中国の死亡者数を上回り、世界最多になった[64]。モーリシャス、チャド、ニジェール、カーボベルデ、ハイチ、フィジーでの感染者を確認。
- 3月20日 - エリトリア、ウガンダ、マダガスカル、ジンバブエ、パプアニューギニアでの感染者を確認。
- 3月21日 - 東ティモールでの感染者を確認。
- 3月22日 - モザンビーク、ドミニカ国、グレナダでの感染者を確認。
- 3月23日 - ミャンマー、シリア、ベリーズでの感染者を確認。
- 3月24日 - ラオス、リビアでの感染者を確認。
- 3月25日 - マリ、ギニアビサウ、セントクリストファー・ネイビスでの感染者を確認。
- 3月26日 -アメリカの感染者数が中国、イタリアを上回り、世界最多になった[65]。
- 3月30日- ボツワナ、ルガンスク人民共和国での感染者を確認。
- 3月31日- ソマリランド、ブルンジ、シエラレオネでの感染者を確認。
2020年4月[編集]
- 4月2日- マラウイでの感染者を確認。世界全体の感染者数が100万人を超えた[67]。
- 4月4日-西サハラでの感染者を確認。
- 4月5日- 南スーダンでの感染者を確認。
- 4月6日-サントメ・プリンシペでの感染者を確認。
- 4月10日-イエメンでの感染者を確認。世界全体の死者数が10万人を超えた[68]。
- 4月11日-アメリカの死亡者数がイタリアを上回り、世界最多になった[69]。
- 4月16日-世界全体の感染者数が200万人を超えた[70]。
- 4月18日-日本での感染者が1万人、死者数は200人を超えた[71][72]。
- 4月28日-世界全体の感染者数が300万人、世界全体の死者数が20万人を超えた[73]。アメリカの感染者数が100万人を超えた[74]。
- 4月29日-世界保健機関(WHO)の100回目の報告が行われた。
- [37] ^ The first COVID-19 case originated on November 17, according to Chinese officials searching for 'Patient Zero'msn.2020-03-13
中国の新型コロナ感染例、実際は公式発表の4倍か-医学誌に研究報 Bloomberg News 2020年4月24日 17:36 JST