日本人の祖先はどこからやって来たのか?
「大昔、日本人の祖先は、中国大陸や朝鮮半島からやって来た...」
あなたも学校の授業で、一度はこのようなことを習ったのではないでしょうか?長い間、日本の歴史学界では、このような説が「定説」として唱えられてきました。
しかし、近年急速に発達したDNA研究によって、それらの定説とは大きく異なる「ある不可解な事実」が浮かび上がってきました。それは...
日本人のDNA(Y染色体)のパターンが、中国人や朝鮮人、その他のアジア周辺国のDNAとは大きく異なっていた、という新事実です。
(出典:崎谷満氏「DNAが解き明かす日本人の系譜」より)
※京都大学博士・ウイルス学者の崎谷満氏は、著書「DNAが解き明かす日本人の系譜」で、以下の研究結果を示している。
遺伝学の分野では、Y染色体のDNAは父系遺伝だが、日本人と中国人や韓国人とは、DNAがかなり違う。
世界では珍しい古代血統であるY染色体のD系統が日本人には多い。
Y染色体のDNAによる分類をすると、驚くべきことに日本人と地中海の人々が同統になる。
また、名古屋大学大学院・医学系研究科准教授の山本敏充氏は、遺伝子解析ソフトを使ってヒトの核DNA解析を行った結果、次のような見解を述べている。
「日本人はアジアの他の地域とは明らかに違った、日本人としての遺伝子的特徴を持っている、ということを(データが)示しています。」
日本人の祖先が中国・朝鮮系であれば、DNAのパターンも彼らと酷似しているはずですが、、、いったいなぜ、DNAが大きく異なっているのでしょうか?
日本人のルーツは、中国や朝鮮などのアジア周辺地域ではなかったということでしょうか?
もしあなたが、「日本人のルーツは中国・朝鮮や近隣のアジア諸国にある」「古代の日本は、中国や朝鮮の影響を受けてようやく発展した」というイメージをもっているなら、この講演録を読み終わった後には、きっとあなたの「古代日本のイメージ」は全く変わっているでしょう。
実は、近年の歴史研究によって、これまでの通説をひっくり返すような新事実が次々と明らかになっているのです。その事実の一部を挙げてみました。