済州道民A氏は先月26日、道内の委託医療機関でモデルナのキャンセル枠のワクチンを接種した。その後、同月31日、血栓症の症状で済州道の総合病院で手術を受け、ワクチン接種から12日後に死亡した。
世界保健機関(WHO)の血栓症をモデルナワクチンの副作用として認めていない点などを根拠に、アストラゼネカ(AZ)やヤンセンワクチン接種後に疑われる症状が出た場合にのみ、TTS検査を行っている。
検査依頼の基準は、AZやヤンセンなどアデノベクター系列のワクチン接種後4~28日以内にTTSが疑われる症状の発生、血小板数15万/マイクロリットル未満、血栓の有無を調べることができるDダイマー(D-dimer)検査値の上昇、映像検査などで血栓が確認された場合などだ。モデルナを接種したA氏は、このうちワクチンの種類を除くその他の基準はいずれも満たしているというのが済州道の判断だ。
国内で新型コロナワクチン接種が始まった2月26日以降、異常反応の疑いがある事例の累積申告件数は9日0時基準で12万8612件だ。ワクチン別接種件数比異常反応申告率はAZ0.68%、ヤンセン0.67%、モデルナ0.5%、ファイザー0.28%だ。