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つれづれなるままに日暮らし

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考えるとは 「3つの領域」を意識すること

 (1)「知っていると知っていること」
 まず中心にあるのは、いわゆる知識、つまり「知っていること」、さらに言えば「知っていると知っていること」です。

 言語で言えば、個々の単語の意味であったり、学生時代に一生懸命に暗記した歴史上の出来事や世界地理、元素記号等がこれに相当します。

 あるいは、そのような単なる断片的な知識のみならず、車はなぜ動くのかとか、どうすれば美味しい料理ができるかといった、いわゆるノウハウもここに属すると言っていいでしょう。この領域については、最もイメージしやすいのではないかと思います。

(2)「知らないと知っていること」
 続く二番目が「知らないこと」のうちの1つ目、「知らないと知っていること」です。通常、私たちが「知らない」というときには、このことを言うことが大部分であるかと思います。

 たとえば、自分は専門以外のことはよく知らないとか、海外のことはよくわからないといった具合です。このような知らないことを調べるために、私たちはインターネットで検索をしたり、よく知っていそうな人に聞いたりといった行動をとります。したがって、このように「知識を得る」というのは、「二番目の領域」を「一番目の領域」に変えていくことです。

(3)「知らないことすら知らないこと」
 ところが、実は「考える」ことを意識するうえで重要なのは、この領域のさらに外側、三番目の「知らないことすら知らないこと」、未知の未知という領域なのです。

 ここが先の「無知の知」の概念とつながります。

 「無知の知」の実践とは、自分は知らないことすら知らないことや、気づいていないことすら気づいていない、そのような膨大な領域があるということを意識しておくことなのです。先の知識との比較で言えば、考えるというのは「三番目の領域」を「二番目の領域」に変えていくことをも意味します。

 人は、ついついここでいう三番目の領域を忘れがちです。するとどうなるかと言えば、自分が全く想定していないものや理解できないことを経験したときに、それを否定にかかります。いわゆる「頭が固い人」です。これは知識がない「無知の人」よりは、むしろ知識を多く身につけた「専門家」に見られる傾向です。ここでも知識と思考が相矛盾する逆方向のものであることがわかります。

 ここまで紹介してきた「3つの領域」の話を、私たちが行っている日々の問題解決と結びつけてみましょう。
 

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