がん免疫療法「CARーT細胞療法」の最前線。難治性の血液がんで7~9割が寛解、再発転移の予防にも効果が見られるという。より多くの種類のがんへ応用する研究に迫る。
出演者ほか
【ゲスト】山口大学教授…玉田耕治,【司会】井上咲楽,浅井理,【語り】川野剛稔
詳細
アンコール放送。「がん」に免疫を利用して挑む免疫療法。中でも「CAR-T細胞療法」は、一部の血液がんで7~9割が寛解、再発転移の予防にも効果がみられるという。免疫細胞「T細胞」を遺伝子操作することで、強力にがんを見つけ出し消滅させるという方法だが、臓器のがんには効きにくいという弱点も。その理由に迫ると、がんと闘う驚くべき体の仕組みが見えてきた。がん治療の選択肢を増やしたいと奮闘する研究者に迫る。
ウイルスを使った悪性脳腫瘍に対する「がん治療薬」が承認された。重い脳腫瘍患者対象の治験で、従来の標準治療で15%だった1年生存率が84.2%に上昇。カギはウイルスの増殖力。遺伝子組み換え技術で、ウイルスをがん細胞でだけ増殖、がんを破壊させることを可能にした。多様な固形がんに応用する臨床試験も開始、転移したがんへの効果も期待される。私たちの“敵”ウイルスでがんを治療する新戦略に迫る。
免疫