オーストラリアが生み出した潜水艦ハンター 核爆雷グライダー「アイカラ」
オーストラリアの先住民族であるアボリジニの言葉で「投げ槍」を意味する「アイカラ」
1960（昭和35）年にオーストラリアで開発が開始され、1966（昭和41）年に同国海軍で運用が開始された艦載対潜兵器で、尾部にロケット推進装置を搭載したグライダーと、その下部に搭載される魚雷によって構成されています。
敵の潜水艦がいる海域に向け、水上艦艇から「アイカラ」が発射されると、そのロケット推進装置により加速、上昇したのち、滑空して目標へ向かいます。艦艇からの無線誘導によって正確に目標海域上空へ到達すると、グライダーの下部から魚雷が切り離され海中へ。その後は魚雷自身が敵の潜水艦を追跡し、攻撃するという仕組みです。
