altgolddesu’s blog

つれづれなるままに日暮らし

IBM System/38 1979年にリリース

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1978年に発表され、1979年8月に出荷開始された。

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System/32の開発と前後し、IBMではコンピューターを進化させるための取り組みが進んでいました。単一レベル記憶でのシステム稼働、分散オブジェクト・アーキテクチャというテクノロジーからの独立性を保つ仕組みなど、後にIBMiの基本となる考え方がこの時代に登場しています。
そして、ロチェスター研究所は、1978年にSystem/38を発表しました。究極のビジネス用途のシステムであることを追求して、現在においてもなお先進性を維持している、いくつかの画期的なテクノジーが盛込まれました。RDB標準装備、アプリケーションの永続性を実現するためにアプリケーションをテクノロジーから分離・独立させる仕組み、複数人・複数アプリケーションを同時稼動させても誤動作しないオブジェクト・アーキテクチャ、などを備えた、現在のIBM iの原点となるシステムです。
また、System/38はオブジェクトベースシステムであり、RDBMSであるDB2がシステムの中核部分に組み込まれました。CPUはIBM独自のCISCプロセッサーを搭載し、で、System/360からの系譜を成しており、このプロセッサーが後にPOWERプロセッサーへと移行していきます。

1983年、System/36の開発とシルバーレイクプロジェクト

ロチェスターは新たなオフィス用システムとしてSystem/36を発表します。これは既に発表済みのSystem/38とは別の系列のシステムとして存在しました。先にSystem/38が開発され、後にSystem/36が開発されたことからわかるように、System/38とSystem/36は異質のコンピューターでした。この2つを統合するため、1985年にシルバーレイクプロジェクトをスタートさせます。

1988年、 System/36とSystem/38を統合し、AS/400

先進的なアーキテクチャーを備えたSystem/38をベースに、分散処理に優れたSystem/36を中に取り込む形で1988年に発表されたのがAS/400でした。この統合プロジェクトは当時シルバーレイクプロジェクトと呼ばれていました。ちなみにシルバーレイクとはロチェスター市中心部にある小さな湖で、近くの発電所が冷却水源として利用しているために、暖められた水のおかげで厳冬期においても凍結することはなく、カナダから多数の鴨が飛来し越冬する場所として有名です。ロチェスターに出張する機会を得たら、必ず訪れるべき「聖地」のような所です。

ロチェスター研究所が目指したのは、ビジネスにおける先進的なコンピューターでした。その「先進的なコンピューター」の要件として「長期的にビジネス市場に受け入られる、予測しない将来のテクノロジーにも対応できるものであること」、「ハードウェアに依存しない、アプリケーション中心のインターフェースを持ち、アプリケーションの資産継承や、必要に応じて柔軟に強化できるコンピューターであること」を掲げました。先駆者としオフィスコンピューターとしての在り方を模索し続けた結果、導き出したものです。
こういった考え方は総て、今あるIBMiの思想であり哲学に通じています。この当時、ロチェスター研究所が目指したものは、時代を超えて現代でも通用する考え方だったのです。