「科学」2017年9月号海部論文 0840 KAGAKU Sep. 2017 Vol.87 No.9
海部陽介 かいふ ようすけ
人類進化学者。理学博士。1969 年東京都生まれ。
東京大学大学院理学系研究科博士課程を中退し,
1995 年より国立科学博物館人類研究部に勤務。
現在は同研究部人類史研究グループ長。
化石などから約 200 万年におよぶアジアの人類進化・拡散史を研究している。
第 9 回(平成 24 年度)日本学術振興会賞受賞。
著書に『日本人はどこから来たのか?』(文藝春秋 2016:第 4回古代歴史文化賞優秀作品賞),
『人類がたどってきた道』(NHK ブックス 2005)など。
「3 万年前の航海 徹底再現プロジェクト」代表。
※クロマニョン人:4万5000~1万5000年前頃の欧州にいたホモ・サピエンスの通称。最初の化石人骨はフランスのクロマニョン岩陰で1868年に発見された。
※北京原人:中国北京郊外の周口店の石灰岩洞窟から発見された化石人類。75万~40万年前の生息と推定される
※ジャワ原人:インドネシアのジャワ島で化石骨が出土している原人のこと。生存年代は約 120万~5万年前とされる。