今年一番の歴史トピックといえば「応仁の乱」。
将軍や諸大名が敵味方に入り乱れ、11年に及んだ大乱を読み解く鍵は、一人の人物だった。
幕府にあらがい続けた前代未聞の大悪人・畠山義就の真実!
そうだったのか!応仁の乱
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応仁の乱。みなさん、聞いたことはあっても、どのような出来事かスパッと説明できる人、まずいらっしゃらないんじゃないでしょうか。
「なんで起きたの?」「戦ったのは誰?」「でも10年以上続いたのはなぜ?」―こんなに有名なのに中身はまるでわからないこの乱をとりあげた本が、ことしのベストセラーの一つ、『応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱』です。今回のヒストリアは、この本の著者 呉座勇一さんのお力を借りて「応仁の乱」の全体像をわかりやすく、当時の武将のひとり、畠山義就(はたけやまよしひろ)の視点でご覧いただきます。
さて、その畠山義就とは、どんな人物か?呉座さんによると、応仁の乱でもっとも熱く戦い続けた男、だそうです。この義就こそ、乱発生の張本人、11年間という超長期戦の元凶、当時の記録に『今まで聞いたことのない大悪人』と書き残されたほどの、まさに「主要キャラ」、まるで戦いの鬼、です。
しかし、義就のいくさぶりからは、どんなに状況が変わろうともけっしてあきらめない人物像も見えてくるようです。
また、どうも室町幕府や時の権力者・管領の細川勝元に対する不満を代表して戦っていたフシもあり「民衆の代弁者」的存在だったかもしれない面も…?
大悪人?ヒーロー?そんな武将・畠山義就を通して、歴史というものの奥深さが見えてくる。同時に、ほとんど知られてこなかった「応仁の乱」もハッキリ見えてくる−今回は「歴史」を深くあじわっていただける回と思います。ぜひご覧下さい。
歴史秘話ヒストリア (*)