環境の可視化(’15)
今日の地球環境時代、環境についての正しい理解がますます重要となる。本講義では、お互いが入れ子構造にある地球環境から日常の生活環境までを環境の対象として、主に次の4テーマを扱う。 ①表面温度を可視化して熱環境を読む、②水の流れを可視化して水環境を読む、③地盤探査により地盤環境を読む、そして、④今日注目されている環境のリモートセンシング技術に焦点を当てる。
可視化画像がどのように作成されるか。観測―解析、またはシミュレーション、その結果の可視化について、各プロセスの過程を丁寧に解説しながら、可視化画像の物理的意味を理解した上で、可視化画像を読む。
印刷教材にも多くのカラーの可視化画像を掲載し、放送教材では動画も取り入れている。楽しみながら、環境の可視化画像を味わっていただきたい。環境の理解が深まることを期待する。
第3回 リモートセンシングによる可視化
環境のリモートセンシング技術について、観測、解析、可視化の一連の流れを概説する。環境をとらえるセンサの電磁波の感度波長に着目し、可視光に加え、赤外、マイクロ波でとらえられる環境とは何かを考えながら、環境分野の利用技術とその可視化技術について理解する。最後に、合成開口レーダーによる環境の可視化について事例を紹介する。
【キーワード】
リモートセンシング、電磁波、波長、可視光、赤外、マイクロ波、分光特性, 合成開口レーダー、災害情報
担当講師:梅干野 晁(東京工業大学名誉教授) 野中 崇志(日本大学准教授)
電磁波的(光)センサ
www.comb.kokushikan.ac.jp/lecture/envmeasure/node51.html
電磁波的(光)センサ. ... 電磁波的(光)センサ. 水蒸気が遠赤外線やマイクロ波の波長域に大きな吸収係数を持ち, 吸収係数が温度依存性を示すことを利用して減衰の程度から湿度を求める方式である。 ... 出力光の波長を可変できる半導体レーザーを用いると, 微弱な吸収量が極めて高精度に計測できる。 図3.32-(B)は,細いチャンネルに何度も赤外線を往復させ吸収のための光学的深さを大きくして感度をあげた湿度センサーである。
リモセンの工学
ryuiki.agbi.tsukuba.ac.jp/~nishida/lecture/RS_intro/RS_engineering.html
光学センサー: 人の目で見える光に近い波長の電磁波(0.1ミクロン〜10ミクロン程度)をつかうセンサー マイクロ波: マイクロ波という,波長の長い電磁波(1mm〜10cm ... センサーの感度を良くするか、空間分解能を下げて光量をふやすか・・・→トレード・オフ ...