営業マンだった幸次は、経理の出納係になりエリートコースから外れたと不満を漏らす。
33年間経理一筋の峯松係長は、バランスシートというあだ名をつけられているらしい。なんでもつじつまが合わないと気が済まない性格のようだ。
先輩の安本は仕事のことで峯松を殺してやりたい時があったと話す一方で、山口という先輩は係長を経理の天才だとほめる。
ある日、安本が幸次に「峯松が使い込みで辞めさせられるらしい」と電話をかけてきた。そんな矢先に山口から、安本が金庫の上のブロンズから落ちて死んだという知らせが入ってきて…。