【北京時事】中国の王毅国務委員兼外相は２９日、台湾との関係を強化している米国や欧州各国などを念頭に「必ず相応の代償を払うことになる」と強くけん制した。２０カ国・地域首脳会議（Ｇ２０サミット）の開催地ローマで、メディア取材時の発言として中国外務省が３０日発表した。
【台北時事】台湾の蔡英文総統は２６日、米ＣＮＮテレビのインタビューで、中国の脅威が「日々」増大していると述べるとともに、訓練目的で米軍部隊の派遣を受けている事実を初めて認めた。米メディアは先に、米軍の特殊作戦部隊と海兵隊が秘密裏に台湾に派遣され、軍事訓練を施していると報じていた。
【北京時事】中国外務省の汪文斌副報道局長は２２日の記者会見で、バイデン米大統領が米国には台湾防衛の「責務がある」と発言したことを受け、「台湾は中国領土の不可分な一部だ。台湾問題は中国の内政そのものであり、いかなる外部の干渉も許さない」と反発した。
【台北時事】米国在台協会（ＡＩＴ）台北事務所のサンドラ・オウドカーク所長（大使に相当）は２９日、台北の同事務所で記者会見し、「インド太平洋地域の安全、台湾海峡の平和と安定は米国の利益と合致する」と強調した。その上で「中国が台湾海峡の安定を破壊する行為を続けていることを注視している」と述べ、台湾周辺で軍事的な威嚇活動を活発化させている中国をけん制した。
