グローバル経済史(’18)
第5回 アジア経済とイギリス産業革命
17世紀以降のヨーロッパとアジアとの経済的なつながりは、主にインド産綿布とそれへの対価としての金銀地金交易として展開した。とりわけ大きなインパクトをもったのはインド綿布であり、そのヨーロッパへの流入は、インド綿布に対抗しようとするヨーロッパ諸国、とりわけイギリスでの技術革新に刺激を与え、最終的には産業革命を導いた。そしてイギリスは、インド綿布の市場を奪うだけでなく、世界市場を制覇していった。その過程を見る。
【キーワード】
アジア産品、香料、インド綿布、東インド会社、ヨーロッパでのインド綿布規制、アジアへのキャッチアップ、産業革命、イギリス綿布の世界市場制覇、インド綿布の市場喪失
担当講師:島田 竜登(東京大学准教授)