北朝鮮の国営メディアは「日本は840万人の朝鮮の人たちを拉致して戦場や工場に送り出した過去の罪を清算する考えが全くない」と伝えるなど、拉致問題で26日に続いて27日も日本政府を批判しています。
27日付けの
は、拉致問題について論評を掲載しました。
この中で、北朝鮮に拉致された可能性が排除できないとして、いわゆる特定失踪者の1人に認定していた男性が先月、日本国内で見つかったことについて「行方不明になった人を意図的にわれわれと結び付けたことは、わが国へのたくらみだ」と主張しました。
そのうえで「日本は日中戦争が始まったあとだけでも840万人の朝鮮の人たちを拉致して戦場や工場に送り出した。日本は過去の罪を清算する考えが全くない」と主張して過去の清算を改めて求め、前提条件なく日朝首脳会談の実現を目指す日本政府を批判しました。
北朝鮮の国営メディアは26日も「安倍一味こそ、いかさまと謀略を得意にしている」として安倍総理大臣を名指しして非難しています。
1992年に失踪して今年4月に国内で発見したと発表した男性は、53歳の元陸上自衛官
北朝鮮による拉致問題に取り組む民間団体「特定失踪者問題調査会」
男性は26歳だった92年5月、横浜市の実家から外出したまま行方が分からなくなり、家族が届け出ていた。