かんさい熱視線「だからふたりで JR福知山線脱線事故」
14年前、107人が亡くなったJR福知山線脱線事故。大けがをして生き残り、遺族を支援した夫。支えた妻は、事故の実態を知り心を病む。もがきながら前を向く2人の姿。
14年前、107人が亡くなったJR福知山線脱線事故。最も犠牲者が多かった2両目で一命を取り留めた小椋聡さんは、生き残った意味を見出そうと、犠牲者の最期の乗車位置を調べ、遺族の苦しみに寄り添っていた。ところが、夫を支えようとその活動に加わった妻が、事故の凄惨さを知り、心に深い傷を負ってしまう。聡さんは、会社を辞め、いま妻を見守る。もがきながら前を向くふたりの日々から、事故が残した深い傷を見つめる。