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豊島の産廃:地下水汚染が深刻化 「浄化完了」不透明に 毎日新聞 - 2018年9月4日

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 国内最大級の産業廃棄物の不法投棄事件があった豊島(香川県土庄町)で地下水の汚染が深刻化している。処分地の7割近くで深い層の地下水が排水基準を満たしていないことが、県の調査で判明。国の財政支援を受けられる産廃特措法の期限である2022年度までに浄化完了を目指しているが、想定外の事態だけに先行きは不透明だ。【岩崎邦宏】
 豊島の産廃を巡っては、昨年3月に約91万トンの搬出が完了。同6月に直島(直島町)での処理を終えたが、今年に入って新たに約610トンの産廃が見つかった。現在はその処理方法を検討するとともに、地下水が排水基準を下回るよう浄化作業が続く。地下水の浄化は産廃の搬出と同様、公害調停(00年)に基づいて進められている。
 県は15〜17年、地下水汚染が激しい処分地西側の一部を除く大部分を30メートル四方の43区画に分け、地表から3メートル程度の浅い層をボーリング調査。12区画で排水基準を上回るベンゼンなどが検出された。だが今年2月、浅い層で排水基準をクリアした場所のうち3区画で最大20メートル付近まで調べたところ、1区画で排水基準を超えるベンゼンが出た。

 これを受け県は今年5〜6月、残りの区画について地表から5〜10メートル程度の深い層も調べた。その結果、43区画のうち約7割の30区画で排水基準を超過するベンゼンや1・4−ジオキサンなどを検出。ベンゼンは最大で基準値の310倍、1・2−ジクロロエチレンは75倍に達した。いずれも多数のドラム缶が投棄されていた場所だった。