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つれづれなるままに日暮らし

第9回 有機化学3:光学異性体を作り分ける @ 化学反応論−分子の変化と機能(’17)

化学反応論−分子の変化と機能(’17)

現在膨大な種類の分子が知られているが、それらの分子に含まれる元素の種類は意外にも少ない。このことはつまり、物質の多様性の起源が化学結合の組み替えにあることを意味する。この結合の組み替えが化学反応である。化学反応の理解を通じて我々は様々な物質を合成して生活を豊かにしてきたし、我々の生命活動自体が複雑な化学反応のネットワークに支えられている。本科目では、化学平衡、反応速度、触媒作用などの化学反応論の一般的な側面を熱・統計力学に基づいて演繹的に導くとともに、化学者が経験的に明らかにしてきた典型的な反応のパターンについて整理し、基礎理論に基づいた体系的な理解を目指す。

第9回 有機化学3:光学異性体を作り分ける

本章では、生体物質の関連で重要な分子不斉について学び、光学分割や不斉合成の基礎を解説する。

【キーワード】
不斉炭素原子、光学活性、キラル、エナンチオマー、ジアステレオマー、メソ体、ラセミ体、光学分割、不斉合成

担当講師:鈴木 啓介(東京工業大学教授)