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つれづれなるままに日暮らし

漫画家 ヤマザキマリ (1967年4月20日 - )

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課外授業 ようこそ先輩 〜センセイの頭の中〜 「虫の目で世界を見たら〜漫画家 ヤマザキマリ〜」

漫画家・ヤマザキマリさん 自伝エッセー「国境のない生き方」刊行 本と旅で培われた世界観

  • 満州を舞台にした長編『けものたちは故郷をめざす』。敗戦後、日本を目指して荒野をさまよう青年の物語
  • 『けものたちは故郷をめざす』は、1957年(昭和32)、群像1−4月号に連載された小説

であるが、彼はそれ以前に以下の作品を書いている。安部の最初の小説は、

  • 1948年(昭和23)に書かれた『終わりし道の標べに』である乙〉同じ、
  • 1948年の6月『異端者の告発』2)、7月『名もなき夜のために』3>を執筆している。
  • 1949年(昭和24)には、安部文学の第一の転換期となった『デンドロカカリヤ』4)を「表現」に発表している。
  • 1950年(昭和25)、三つの寓話『赤い繭』、『洪水』、『魔法のチョーク』を『人問』12月号に執筆している。5)
  • 1951年(昭和26)、27歳のとき、「近代文学」2月号に『壁一S・カルマ氏の犯罪』を発表し、同

年、5月、最初の作品集『壁』を月曜書房から刊行する。6)

  • 1952年(昭和27)、この頃より記録文学への志向を強め、島尾敏雄i、真鍋呉夫等と、「現在の会」を結成する乙)この時期から、安部は、その作風に広がりを見せ始めている。つま

り、ドキュメンタリズムを応用する小説へと関心を向けている。『飢餓同盟』、『死んだ娘が
歌った』

  • 1954年(昭和29)、『鏡と呼子』、『石の眼』
  • 1960年(昭和35)、そして本論で取り上げる『けものたちは故郷をめざす』がそれに相当する。

 従って、安部の作風は、昭和20年代の後半から二つに大別されている。その第一は、「現
代寓話とも言うべき」中短篇小説群8)、すなわち、ヨーロッパの文学・思想の影響を直接に
受けた作品群である。これらには、初期詩集の『無名詩集』、『終わりし道の標べに』、『異
端者の告発』、『名もなき夜のために』、『デンドロカカリヤ』、『壁』三部作等があるが、こ
れらは、『R62号の発明』、長編『第四間氷期』を経由して『砂の女』に