トヨタ自動車は6日、車両を組み立てる国内全14工場の停止につながった先月末のシステム障害について、データの整理作業中にディスク容量が不足し、エラーが発生したことが原因だったと発表した。
トヨタによると、障害は8月27日に実施した定期のシステム保守作業に伴い発生した。データベースにたまったデータの削除と整理を行っている際に作業用ディスクの容量が不足。エラーが生じシステムが停止した。バックアップ機でも同様の障害が発生したため切り替えができず、29日の工場停止につながった。
トヨタは再現検証を実施して原因を特定し、サイバー攻撃による障害ではなかったことを確認した。「今後は保守作業の手順見直しを行い、再発防止に向けた取り組みを強化する」とのコメントを出した。
障害はトヨタが取引先に部品を発注するシステムで発生し、国内14工場28ラインが稼働を停止。暫定的にシステムを立ち上げ8月30日に生産を再開していた