time-space.kddi.com「一般的な衛星通信は、地球の自転周期と同じ、赤道上空36,000kmに衛星を打ち上げます。この軌道に衛星を打ち上げると、地球の自転と同じく24時間で1周し、地上からは衛星が静止しているように観測できます。そのため“静止衛星”と呼びます。この“静止衛星”を太平洋、大西洋、インド洋上に配置して、世界中に通信を送るというのがこれまでの衛星通信です」
「Starlink」では高度550kmの上空に衛星が数千基が飛ぶ
「『Starlink』は、高度約550kmの低軌道上に多数の人工衛星を打ち上げて、宇宙からブロードバンド通信サービス、主にインターネットを提供するというものです。『Starlink』の人工衛星は地上から見ると常に動いているため、“非静止衛星”と呼ばれます。低軌道上に打ち上げた多数の“非静止衛星”を連携させて運用することで、世界中で高速・大容量の通信サービスが提供できるようになるのです」
低軌道周回に約1,500基超の“非静止衛星”が運用されています(2021年12月時点)。従来の“静止衛星”と比べて、地表からの距離が65分の1程度と大きく近づくため、これまでの衛星通信に比べると、大幅な低遅延と高速伝送を実現できます。
2020年に『Starlink』は一般ユーザー向けにアメリカやカナダ、イギリスなどでスタートしました。こちらは、スターターキットを購入することで、月額99ドルでインターネットと接続できる
2022年を目処に、まず全国1,200カ所のau基地局のバックホール回線から『Starlink』を順次導入していく予定です
マスク衛星インターネットサービス「スターリンク」