VERA(VLBI Exploration of Radio Astrometry)
超長基線電波干渉計(VLBI:Very Long Baseline Interferometer)
VERAプロジェクトによる観測を含む224天体の位置と動きを天の川銀河の想像図に重ねたもの。色は同じ渦巻腕に属する天体ごとに着色されている(Credit: 国立天文台)
国内4か所にある電波望遠鏡を連携
直径2300kmの望遠鏡に匹敵する高い解像度が実現されており、天体までの距離や運動を高精度で計測する位置天文観測が行われてきました。
99天体を含む224天体の観測データをシミュレーションと比較
天の川銀河の基本的な尺度となる銀河中心距離(太陽系から天の川銀河中心までの距離)は約2万5800光年、太陽系の位置における銀河回転速度は秒速227km
銀河中心距離は国際天文学連合(IAU)が1985年に勧告した約2万7700光年よりも2000光年ほど短く、天の川銀河中心に存在が確実視されている超大質量ブラックホール「いて座A*(エースター)」を周回する天体の軌道をもとに算出され2019年に発表された2万5800~2万6600光年という推定値とよく一致するとしており、「いて座A*」が銀河回転の力学的な中心に位置