大阪港から別府へ向かう船旅を取材するため、週刊誌記者の高木洋平(筧利夫)がフェリーに乗り込んだ。そこで高木は以前取材で知り合った船越広勝(羽場裕一)を見つけ声を掛けた。そのとき船越の連れの黒い帽子を目深にかぶった女性はさりげなくその場を離れていった。フェリーが別府港に到着すると、客室内で、船越の絞殺死体が発見され大騒ぎになる。黒い帽子の女の正体を暴くため高木は取材を始めた。
大阪で行われた船越の通夜では、焼香に訪れた先妻・寿子(床嶋佳子)を、喪主の席に座る後妻・玲美(国生さゆり)が激しくなじり、追い返すという騒ぎが起こった。実は船越は寿子の籍を勝手に抜いて、隠れて玲美と結婚し、月の半分を倉敷の寿子の家で、残りの半分を大阪の玲美の家で過ごすという重婚生活をしていたらしい。船越殺害は寿子か玲美の犯行ではないかと疑う高木だったが、二人にはアリバイがあった。
船越の不倫相手のホステス、玲美と関係のあるデザイナーの男、あの黒い帽子と同じデザインの帽子をかぶった露天商の女…怪しい人物が次々に現れ…?!
先妻・寿子(床嶋佳子)
後妻・玲美(国生さゆり)
BSフジ