ブルーヨンダーは、サプライチェーン(供給網)の分野で人工知能(AI)を活用して製品の需要や納期を予測するソフトウエアを手掛け、米ベストバイ、ウォルマート、キャタピラー、コカ・コーラ、独メルセデス・ベンツ、英ユニリーバなど世界約3300社を顧客に持つ。
ルーヨンダー株式の20%を約8億ドル(約868億円)で取得していた。米ファンドのブラックストーン・グループとニュー・マウンテン・キャピタルが所有する全株式の取得に向けて詰めの協議に入っていると日経新聞は伝えている。実現すれば同社の企業の買収・合併(M&A)としては、11年に約8000億円で旧・三洋電機とパナソニック電工を完全子会社化して以来の規模となる。
現預金は約1兆4000億円ある。ただ、ほぼ同額の有利子負債も抱えており市場からの調達も検討する方向で、買収金額が大幅に膨らめば断念する可能性もあるとしている。