文筆家の白洲信哉
「神仏習合」について紐解きながら、日本人の信仰の歴史をたどる。
日本古来の神を祀る「神道」と、大陸より伝わった「仏教」。この2つの異なる信仰は、日本の国の成り立ちの中で互いに影響しあい「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」という祈りの形を生んだ。番組では「神仏習合」について紐解きながら、日本人の信仰の歴史をたどる。
6世紀、日本に伝わった仏教が古くからある神への信仰と調和することで「神仏習合」という考え方を生んだ。国学者である本居宣長は、古来より続いてきた「神仏習合」の祈りを見つめ直し、古事記や万葉集を研究する中で、独自の考え方で神と仏を捉えていく。白洲は、本居宣長の故郷である三重県松阪市の「本居宣長記念館」を訪れ、江戸時代に本居宣長が捉えた神と仏の関係性に目を向ける。