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つれづれなるままに日暮らし

岩手県遠野市土淵町柏崎水内 馬頭観世音(ばとうかんぜおん)

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馬頭観音」とは、六観音(ろっかんのん)※の一つで、馬頭観世音(ばとうかんぜおん)とも呼ばれます。
頭の上に馬の頭をいただいていることから、

六道(ろくどう)※の一つの畜生(ちくしょう)界を済度(さいど)※するといわれ、

馬の守護神として昔から広く信仰されています。
観世音菩薩三十三化身(かんぜおんぼさつさんじゅうさんけしん)※の内、唯一忿怒(ふんぬ)の相をしています。第三の目も持ち、普通は三つの顔(三面)で、腕は二つまたは八つ(二臂(にひ)・八臂(はっぴ))もっています。
怒りが強ければ強いほど馬頭観音の人を救う力が大きく、また馬は大食であることから人々の悩みや苦しみを食べ尽くすといわれています。
馬の頭を頂いた観音様の姿を見て、馬とともに生活する当時の人々が、馬の無病息災を祈る民間信仰が生まれ、農家では農耕馬の、馬の産地では生まれ育つ仔馬たちの、そして馬によって稼いでいた人々にあっては馬と歩む道中の安全を祈ったり、死んでしまった馬の冥福を祈ったり、そんな理由で馬頭観音は作られたといわれており、身近な馬の存在と信仰がマッチして馬頭観音が多いといわれています。