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台湾脱線事故、事故車両に設計ミス

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台湾の特急列車脱線事故で、日本車輛製造(名古屋市)は1日、同社製の事故車両に設計ミスが見つかったことを明らかにした。運転士が「列車自動制御保護システム(ATP)」の電源を切った場合、指令室に無線で通知される仕組みだが、製造時の図面を確認した結果、必要な配線がなかった。このため、ATP切断が通知されなかったとみられるという。

 ATPは列車が速度超過した場合、自動的に停止させる機能がある。台湾の地裁によると、運転士はATPの電源を切っていたという。指令室に通知がなかったとの現地報道を受けて同社が調査し、発注時の仕様書通りに製造指示用の図面が書かれていなかったことが発覚した。
 図面は設計担当者が書き、別の社員が点検するが、見逃していた。製造後の動作確認は国内ではできず、ミスに気づかなかったという。事故車両を含め、台湾に納入した19編成(1編成は8両)全てで同じミスをしており、台湾側の要請があれば修理する方針。
 重要な安全装置に関わる単純なミスで信頼低下は免れず、米国への新幹線売り込みなどへも影響が懸念される。同社は「運転士は口頭でも切ったと伝えており、事故の直接原因ではない」と説明。「本件を真摯(しんし)に受け止め、原因究明を徹底し、再発防止に努める」としている。【黒尾透】