日本の古代と中世の歴史を、基本となる史料や史跡のあり方や国際的な交流との関わりから探る。時代としては、日本列島のはじまりから16世紀までの、国家が形成・整備され、やがてその仕組みが衰退し、地域社会が表面化するなか、再び統一政権が登場するまでを扱う。とくに列島の古代中世史像は、発掘調査の成果や様々な新史料の発見によって変貌しつつあり、活発に越境した国際関係や各地域の歴史の実像が掘り起こされて、多元的に見直されている。こうした最新の動向をふまえて、東アジアの国際関係のもと、史料や史跡に焦点をあてながら、日本列島のあたらしい古代中世史をたどる。
桓武天皇による平安新王朝の成立と長岡京・平安京建設の意義、および平安京の構造について理解する。また対蝦夷戦争の展開や、それが蝦夷の社会に与えた影響を考える。さらに最澄・空海による平安新仏教の成立と、これを含めた平安初期の仏教全体についての理解を深める。
【キーワード】
桓武天皇、長岡京、平安京、三十八年戦争、坂上田村麻呂、最澄、空海
担当講師:佐藤 信(東京大学大学院教授)
長登銅山
長登銅山跡 大仏ミュージアム
https://www.c-able.ne.jp/~naganobo/douzanato.html
奈良の大仏さまの銅を送った長登で、銅山跡探検や鋳造体験しよう!!!