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つれづれなるままに日暮らし

第7回 運動と心血管疾患(1) @ 健康長寿のためのスポートロジー(’15)

健康長寿のためのスポートロジー(’15)

スポートロジーは、スポーツと健康の関わりを科学的に解明する新しい学問分野として新たに創設されたものである。科学的根拠に基づく習慣的な運動によって、生活習慣病の予防や治療、要介護につながる高齢者の転倒・骨折予防、認知症うつ病の予防などを行おうという新しい学問である。医学とスポーツ健康科学と連携して、個人個人の体質に応じた肥満予防のためのスポーツ療法など、スポーツと医学が手を結び合って、一般市民の健康増進のためのさまざまな対策を打ち出していこうという体系だった学問の教育を目指す。

授業の目標

スポーツは、心身の健康の保持増進にも重要な役割を果たすものであり、健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠であることを学ぶ。分子生物学・運動生理学など、基礎医学の最新知見から、スポーツや運動が、寿命の延長など、健康長寿に効果があることを学ぶ。

履修上の留意点

「公衆衛生(’15)」を履修することを推奨する。

第7回 運動と心血管疾患(1)

心臓血管系の構造、代表的な心血管疾患の分類、原因、その病態について解説する。それらの疾患に関連する危険因子について理解する。それぞれの疾患における運動療法に位置付け、実情と問題点について解説する。動脈硬化を基盤として発症する虚血性心疾患は増加している。虚血性心疾患の予防、虚血性心疾患患者の心血管イベント再発予防は重要である、その二次予防における運動療法の意義、包括的疾病管理プログラムである心臓リハビリテーションについて解説する。

【キーワード】
虚血性心疾患、大動脈疾患、脳卒中、末梢動脈疾患、静脈血栓症、危険因子、動脈硬化心臓リハビリテーション (*)

担当講師:島田 和典(順天堂大学先任准教授)