阿知使主(阿智使主とも、あちのおみ、3世紀-4世紀頃?、または5世紀前半)は、応神天皇時代の漢人系渡来人で、東漢氏の祖と言われる。阿知王、阿知吉師ともいう。
渡来 (三世紀)
『日本書紀』 (*) 応神20年(289年)九月条には、「倭漢直(やまとのあやのあたひ、東漢氏)の祖阿知使主、其の子都加使主(つかのおみ)、並びに己が党類(ともがら)十七県を率て、来帰り」と伝わる。
『続日本紀』 (*) 延暦四年(785)六月の条によれば漢氏(東漢氏)の祖・阿智王は後漢の霊帝の曾孫で、東方の国(日本)に聖人君子がいると聞いたので帯方郡から「七姓民」とともにやってきたと、阿智王 (*) の末裔氏族東漢氏出身で下総守の坂上苅田麻呂が述べた。
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