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つれづれなるままに日暮らし

第10回 分類と法則の表現 @ 科学的探究の方法(’11)

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科学的探究の方法(’11)

科学は人間の行う知的活動の一つであり、現実に生起している現象を観察に基づく経験や実験によって得られた結果を整理し、複雑な現象の中から一定の規則を見出し、それらを総合して法則や原理を導き出し、さらにそれらを統合してより基本的な法則を見出そうとする。このようにして得られた法則からは、物質世界あるいは社会現象の予測が可能になる。特に自然科学を技術と結びつければ、新しい性質を示す物質や装置を創造することもできるようになる。一方では、現象の整理の仕方を間違えたり相応しくない方法を適用すると、間違った結論を導き出す可能性もある。本講義では自然科学を中心として科学の考え方、観察や実験を行う際の基本的に重要な項目について考えることにする。また、情報を収集し、論文にまとめ、発表する方法についても考える。最後に科学は専門家のものだけではなく、すべての人々が関心をもつべき事柄であることを強調したい。これによって、現在の私たちが直面する環境問題などに正しく対処できるようになると考えるからである。

第10回 分類と法則の表現

分類と法則の表現 実験・観察によって信頼できるデータが集まったなら、それらを整理する。整理の仕方によっては生のデータの集合だけでは見えなかった新たな発見があるかもしれない。整理・分類の仕方が研究の質を決めるとも言える。自然科学の研究ではより一般的で本質的な法則を求め、できるだけ数理的な言葉に置き換えることを目指している。一方、そのようにして得た法則を具体的な現象に適用する上では適用範囲に関して注意が必要である。

【キーワード】
分類法、数式化、適用範囲

担当講師:濱田 嘉昭(放送大学名誉教授) 青木 久美子(放送大学教授)

法則* 水曜日* 22:15